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●木と木工を学ぼう Vol.5
【特集-1】
(株)桜製作所 会長 永見眞一氏に聞く Vol.5
 桜製作所の家具は、厳選された木材と緻密な工作技術が魅力です。機械より職人の手作業の割合が他社よりそうとう多いのですか?と会長に質問した。
 「そうです。手ですることの代わりを、ちょくちょく機械にやってもらっている。普通は人の手ですることをドイツ式の考え方だが、時間がかかっても人がしないで機械でやることに意義があり、それが発達し、人間がするより機械がする方が、最終的に能率よくなり経済的になった。うちは機械でできることは機械でやってもらう。手ですることの補いを機械にやってもらう。」「職人としては、いちいち定規をあてがうより、手で感覚的にわかるようにならなくてはいけない。それくらいは職人として到達しなくては。」「なんぼ若い人が入って来て、いくら機械が上手に使えるといっても、それだけではダメです。」 桜製作所にとって基本的なことだが、職人としてはあたりまえのことを丁寧に話してくれた。手仕事を基本に、機械でもできるところは機械に任せる。一流の職人がいてこその合理性。
 デザインについても会長の考え方は変わらない。「デザインは、時代性と希少価値。それが真実であるか、いいことであるかは時代がたってみないとわからない。今もてはやされて大ヒットしているものが、時代がたっても残っているかどうか。北欧の家具もウェグナーの家具も、イタリア全盛のころは古臭いといわれていた。デザインする以上は、ねってねってその時代では最高というところまでいかなくてはいけない。」と各界の最高レベルの人たちと数多くの仕事をしてきた会長は、デザインについても長い時間をかけて判断することを求める。
 次回も、さらにデザインや家具作りについて会長にお聞きします。

◎聞き手:仁田貴夫(アートディレクター)
永見眞一氏 永見眞一(ながみしんいち)
1923年高松市生まれ。建築設計技師から家具製造会社を設立。彫刻家流政之氏と交流が深く、1963年流氏が中心となったデザイン運動「讃岐民具連」に参加。翌年から同じく参加したジョージ・ナカシマの指導のもと木に接する姿勢、木工の理念の探究が始まった。桜製作所で作り続けられるジョージ・ナカシマの家具は、彼の精神を今なおしっかり受継ぎ、世界中にファンは多い。
株式会社桜製作所 〒761-0122 香川県木田郡牟礼町大町1132-1
電話 087-845-2828 FAX 087-845-2829
桜SHOP 〒760-0018 香川県高松市天神前4番32号
電話087-831-8866 (10:00〜18:00 日・祝日は休み)
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